【問】
長野県飯山高校の女子3人が発明した、ぷにぷにした不思議なボールが、高校生対象の科学の世界大会で優勝しました。このボールは、何を吸収するでしょうか。
【答】
二酸化炭素
今回賞を取ったのは、「ミドリ・バイオ・リアクター」と名付けられた直径4~5ミリメートルのボールで、「台湾国際科学フェア」という世界大会の生化学部門で1位を取りました。この中には、ミドリムシなどの緑藻類が入れられており、光合成させることで二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出します。
効果としては、1リットル分のミドリ・バイオ・リアクターを1日光合成させることで1.5リットル分の二酸化炭素を、13リットル分光合成させると、なんと杉の木1本分の二酸化炭素を吸収するそうです。
地球温暖化という世界規模の問題について取り組んだこともすごいですが、私が最も感銘を受けたのは、「やらされる勉強」ではなく、「自分たちで考える」ということを世界に認められるレベルで高校生が実践してくれたことです。皆さんも受験勉強で得た知識を、点を取るためだけでなく、生活の中で役立てられないか、自発的に考える習慣をつけてみましょう。そういった思考力は、問題を解く上でも助けになってくれるはずです。
(五日市教室T)