気になるニュース696回 「新たな加入国」

【問】

日本やカナダ、オーストラリアなどが参加する環太平洋経済連携協定、通称TPPに昨年12月15日、ある国が加わりました。加入した国はどこでしょう。

【答】

イギリス

TPPは環太平洋地域の経済の自由化をめざす協定です。加盟国間の関税を撤廃するなどして、貿易を活性化しています。(関税が削減される品物、撤廃の時期、削減年数など国や品物によってさまざまです)2017年にアメリカが離脱したことで11か国となり、TPP11と表記されることが増えました。アメリカの離脱以来、新たな国が加わるのは初めてで、加盟国は現在12か国となりました。

イギリスが加盟したことで、日本にはどんなメリットがあるのでしょうか。日本からの輸出品では、米や米粉の関税が撤廃されました。ヨーロッパでは近年日本食の人気が高まっており、米の輸出拡大が期待できます。一方イギリスは、海外向けに酒類を多く輸出しており、関税が下がることでさらに市場が増えていくと予想されます。

イギリスは2020年にEUを離脱しており、他国と経済的な連携を強めたいという動きのわかる出来事でした。関税といえば、今年1月20日よりアメリカ大統領に返り咲くトランプ氏は、輸入品の関税を強化する政策を掲げていますね。4・5年生のみなさんにはまだ少し難しい内容ですが、他国がどんな政策をかかげているのかぜひニュースで追ってみてください。

(己斐教室N)