【問】
12月の広島県議会で可決された、新しい税とは何でしょうか。
【答】
宿泊税
この宿泊税は広島県では2026年4月から導入される予定で、「県内のホテルや旅館などの宿泊者に、修学旅行や6000円未満の宿泊を除き1人1泊200円を徴収する」というものです。東京都や大阪府など、すでに導入している地域に加えて、宮城県や北海道でも導入の議論が進んでいます。広島県の場合、年間23億5千万円の税収が予想されているそうです。
単純に考えれば、その地域にとっては税収増になるわけですが、導入するには具体的なシステムの構築、宿泊業を営む人への負担の懸念、観光ではない仕事での出張などでも宿泊税が適用されることへの負担感など、課題も多く残っています。
税収の使い道も意見が分かれています。地域の福祉・教育など、地元民に等しく利益があるように使うべきという意見もあれば、宮島訪問税のようにオーバーツーリズムに対応するため、周辺環境の維持・整備に使うべきという意見、観光地としての魅力をより高めるために使うべきなど様々です。私たちが広島県の宿泊税の対象になることは少ないでしょうが、その使い道については、しっかりと目を光らせておきたいところです。
(五日市教室T)