気になるニュース678回 「21件目の世界文化遺産」

【問】

 7月末にインドのニューデリーで開催されたユネスコの世界遺産委員会で、日本では21件目になる世界文化遺産の登録を決めましたが、それはどこでしょうか。

【答】

佐渡島

新潟県の沖にある佐渡島には、世界有数の質と量の金が生産された日本最大の鉱山遺跡があり、江戸時代を中心に、金を掘った跡や奉行所、集落の跡などが残っています。
ここでは、平安時代の末ごろから砂金が採取されてきたらしく、その後も金銀山がいくつも見つかっていましたが、なかでも大きいのが「相川金銀山」です。

相川金銀山は、1601年に採掘が本格化し、17世紀前半の金の生産量は、世界の10%を占めたとされていて、最高純度は99・54%と、世界有数の質と量の金を生産していました。
また、当時は鎖国中のため、海外からの技術の導入が限られる中、機械を使わず手作業で金を生産しており、手工業の技術的な到達点だと評価されています。

国内で21件目の世界文化遺産として登録が決まりましたので、時事問題としては、この佐渡金山の場所という地理的な知識と江戸時代に栄えたという歴史的な知識を身につけておきましょう。

(皆実教室T)