畑のありんこ(841)

オジギソウオジギソウが開花していました。
ネムノキの花と似ているのは近縁だからです。

「ネムノキ」という名は、夜になると葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることに由来します。
昼と夜の気温の変化で、葉の付け根の膨らんだ部分の内部圧力が変化するしくみを持っており、これで葉を開閉します。ちなみに体内時計らしきものもあるらしい。
オジギソウは接触によってこの変化が起きるしくみを持っています。

これはバッタなどの草食性昆虫から身を守るしくみであることが最近の研究で明らかになってきました。
肢がはさまったりするのはいやだろうし、足場がなくなると落ち着いて食べにくいですもんね。

瞬間的に動くしくみを得た植物はなかなかに面白い。
ユリのように遠くまで種を吹っ飛ばすものや、ウツボカズラやハエトリグサのように昆虫を捕食するもの。オジギソウはひかえめに思えてきた(笑)。

(五日市教室A)