【問】
7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行されましたが、新1000円札の裏面に描いてあるものは何ですか。
【答】
富嶽三十六景(神奈川沖波裏)
みなさんはもう新札を見ましたか。ようやく出回り始めた感じで、そろそろ見たという人が多くなってきたのではないでしょうか。
表側の肖像は、それぞれ北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一と話題にのぼることが多いのでみなさんも(特に6年生は)覚えていることでしょう。
では、裏側は? 5000円札の裏側は藤の花、10000円札の裏側は東京駅が描かれています。
財務省によると、「日本を代表する歴史と伝統、美しい自然、文化などから、各券種の色味やイメージに合うものを採用する」とのこと。
藤の花を選んだ理由は、古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている花だからだということです。
東京駅の方は、明治・大正を代表する歴史的建造物だ、ということみたいですが、渋沢栄一が多くの鉄道会社の設立に関わったこと、そして東京駅には彼が生まれた埼玉県の深谷市に築いた会社のレンガが使われているということも関係ありそうです。
では神奈川沖浪裏が選ばれた理由は? と考えると、世界的に有名な葛飾北斎の代表作で、さらに日本を象徴する富士山に関係することが大きいのでしょう。
いろいろな理由があるのだろうな、と想像するのも楽しいことですが、ふと最近の円安を思うと、絵柄の中の波にほんろうされる小舟が日本経済のように見えてきて複雑な気持ちになりました…
(五日市教室A)