気になるニュース675回「細菌学者」

【問】

新しくなった千円札に描かれているのは誰ですか。

【答】

北里柴三郎

7月上旬から新紙幣の発行が始まったので、北里柴三郎について少し紹介します。
北里柴三郎は、破傷風(はしょうふう)を予防し、治療する方法を開発した人物です。
破傷風とは、傷口から体に入りこんだ破傷風菌という菌が、全身の筋肉を痙攣(けいれん)させる病気です。
悪化すると呼吸ができなくなり、死んでしまいます。

この病気の予防と治療方法を見つけるには、破傷風菌だけを増やして取り出し、くわしく調べる必要がありました。
北里柴三郎は独自の装置をつくり、破傷風菌だけを増やすことに世界で初めて成功しました。
他にも、ペストという一度かかると死亡する確率が高い病気が流行した際も、その原因の調査へ向かい、ペスト菌が原因であることを発見しました。

みなさん、新しいお札はもう手にしましたか。
すでに持っているという人は、実際に触ったり、見たりして、これまでのお札とどこが変わったのかを確認してみてください。

(横川駅前教室S)