気になるニュース674回 「こんなサミットもあるんです」

【問】

7月16日~18日に東京で行われたサミットの名前は何でしょう?

【答】

太平洋・島サミット

正式名称は「日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議」といい、1997年から3年ごとに開催されています。太平洋の国と聞いて、オーストラリアやニュージーランドはすぐに思いつくかもしれませんが、それ以外にもツバル、ソロモン諸島、パプアニューギニアなど、18の国や地域が参加して行われます。

今回のサミットでは7つの分野について話し合われ、「気候変動と災害」「技術と連結性」などについて協議されました。(首脳宣言では、気候変動など共通の課題に協力して取り組むことや、力による一方的な現状変更の試みに強く反対することが明記されていました)
例えばツバルという国は、温暖化による海面上昇の影響を大きく受けていますし、日本も2011年の東日本大震災では津波によって被災しています。こういった危機感を共有し、被害に対する対策や準備のノウハウを共有できるのは意義深いことです。

それ以外にも、近年は太平洋地域での安全保障条約の締結、福島第一原発の処理水への理解など、政治的な駆け引きもあります。地球の環境は人類皆で守るべき大切なものですが、国としての利権も手放しにはできず、非常に難しい問題になっています。

(五日市教室T)