【問】
日本国憲法の原則の一つである国民主権。主権とは国を統治する権力のことで、私たちの生活がどのようにしていくのかを決める力のことですが、この主権を行使する機会の一つであり、私たちの代表者を選ぶ仕組みを何といいますか。
【答】
選挙
三権分立ということを6年生は社会の授業で学習しましたね。間接民主制をとっている日本では、決まりや予算を定める立法府(国会や地方議会)、決まりや予算に基づいて政治を行う行政府(内閣や首長)を、私たちは「選挙」という仕組みで選んでいます。(ただし、内閣総理大臣は、国民が直接選挙で選ぶのではなく、国会議員が国会で指名するのでしたね。)
7月7日に東京都知事選挙が行われ、前職の小池百合子氏が約291万票を獲得し、3選を果たしました。インターネットを使った選挙運動で知名度を上げた、前広島県安芸高田市長である石丸伸二氏が約165万票を獲得。そして、前参院議員の蓮舫氏は約128万票を獲得しました。今回の都知事選挙の投票率は60.62%で、4年前の選挙を5.62ポイント上回ったそうで、少しは関心を持つ人が増えたのかなという気がします。
イギリスでは下院議員選挙が行われ、野党であった労働党が411議席の単独過半数を獲得して14年ぶりに政権を奪還(だっかん)し、スターマー新首相が誕生しました。また、フランスでは下院議会の総選挙で、極右政党である国民連合が、事前の予想に反し敗北し、中道と左派の連合が勢力を維持しました。そしてアメリカでは11月に大統領選挙がひかえています。
いずれにしても、私たちの生活に直結する代表者を選ぶ選挙であり、大切な主権行使の機会です。私たちの代表を自ら選べるということは幸せなことなのだといつも感じています。
(己斐教室M)