【問】
2023年度の合計特殊出生率(女性が一生の間に出産する子供の人数)が1.20で過去最低を更新したことが厚生労働省より発表されましたが、都道府県の中で合計特殊出生率が最も高いのはどこですか。
【答】
沖縄県
1947年の調査開始以来、最低の数値となりました。日本の人口減少、少子高齢化を象徴する数字の一つです。
沖縄県の合計特殊出生率は1.60で、これも決して高いわけではありません。2.07より小さくなると、その地域や国の次世代の人口が減るとされており、日本の人口減少には歯止めがかからない状態です。
東京都では0.99とついに1.0を割りこみました。が、一方で東京に移り住む人が多いため、日本の都道府県の中で唯一人口が増えています。他の46道府県はすべて人口が減っています。
沖縄の数値が高い理由はいろいろ挙げられます。
島なので人口移動が少ないこと、「子供は宝」という価値観があり地域社会のサポートが充実していて子育てがしやすいこと、10代・20代の若いうちに結婚する人が多いこと、あとつぎとなる男子の誕生を期待する気持ちが強い文化であることなど、他の都道府県に比べ、その特徴ある地域性が大きな理由になっています。
沖縄の人の理想とする子供の数は、全国平均よりも多いそうです。
沖縄県に次いで数値が高かったのは宮崎県と長崎県で1.49、そして鹿児島県が1.48でした。
こうしてみると、暖かい地方の方が高いんですかね。調べてみると、44位が秋田県(1.10)、45位が宮城県(1.07)、46位が北海道(1.06)でした。やはり寒い地方が少なくなっているところがあるようです。
最下位(47位)が東京。都会は独身生活を送る人も比較的多いように思えます。
(五日市教室A)