気になるニュース134回「マリアナのゆりかご」

【問】
環境省が新たにレッドリストで絶滅危惧種に指定した魚類で、「土用の丑(うし)の日」に関係する魚といえば何ですか。
【答】
ウナギ(ニホンウナギ)

ウナギの稚魚、シラスウナギが今年まで3年連続で記録的な不漁が続いていたことを知っていますか。


稚魚の値段が平年の3倍近くにもなり、今年は購入を見送った養鰻業者もいるそうです。
台湾でも同様のことが起きています。
食文化に大きく関係する魚が絶滅危惧種に認定されるのは前例がありません。
「近い将来、野生での絶滅の危険性がきわめて高い」(絶滅危惧種ⅠA)、「高い」(ⅠB)に指定されている生物では、アカウミガメ、イヌワシ、ヤンバルクイナ、ライチョウ、アマミノクロウサギ、ミヤジマトンボなどが有名です。
どれも名前を聞いたことはあるものの、すぐ身近に感じられる生き物ではないイメージがあるのではないでしょうか。
今回の、生活に直結した生物にも絶滅の足音が聞こえてきつつあるというのは背筋が寒くなります。
レッドリストには法的な力はなく、漁獲や取引の規制にはつながらないそうですが、何らかのかたちで資源保護をしないと、消費するだけでは絶滅は間違いないでしょう。
東京大学の教授によって、長い間謎だったニホンウナギの産卵場所が西マリアナ海嶺であることが発表されています。
何とか保護につながっていくとよいですね。
(皆実教室M)
××××
アイルのFacebook公式ページができました。
××××
アイルでは新規入会生を募集しています。
詳しくはホームページをご覧になるか、フリーダイヤル(0120-535-576)までお問い合わせください。
ホームページがスマートフォンに対応しました。