気になるニュース669回 「災害後の被害」

【問】

災害が起こったあと、避難途中や避難所で具合が悪くなり亡くなることを「○○○○死」と呼びます。○○○○に入る漢字を答えなさい。

【答】

災害関連(死)

1月1日に起こった能登半島地震では、およそ30人が災害関連死と認定されています。災害時はライフラインの途絶や避難生活によって、十分な栄養や休息をとることが難しくなります。また、家族が亡くなったり家が被害を受けたり、精神的な負担は想像を絶するものです。そういった苦痛が原因となって、災害関連死が引き起こされます。避難生活で病気にかかってしまうことや持病が悪化するなどして亡くなってしまうことも災害関連死にあたります。

災害関連死で亡くなる人を減らすため、避難所では「TKB」が重要視されています。「TKB」とはトイレ・キッチン・ベッドの頭文字です。衛生的で数にゆとりのあるトイレ・温かく栄養価の高い食事・過ごしやすいベッドの提供によって、被災した人々の負担を減らそうという動きが見られるようになってきています。一例として、近年では避難所でダンボールベッドの設置がすすんでいます。ダンボールベッドは設置が簡易であることや、コストが安くすむため、避難所での導入が増えきてます。断熱性に優れており、能登半島地震の避難所でも利用されています。

日本は地震や大雨が多く、どこに住んでいても避難せざるを得ない状況になることがあります。ふだんから災害に備えて各家庭で対策は必須です。災害時に持ち出す貴重品などをまとめた「非常時持ち出しリスト」を作っておくと便利です。ふだんから少し多めに食品をストックしておき、非常時に持ちだす「ローリングストック」という考え方もあります。また、家族で災害時の避難所についていくつか候補を話し合っておくことも、被害をおさえることに繋がります。

(己斐教室N)