【問】
5月11日夜に北日本や北陸で観測された、大気の発光現象を何といいますか。
【答】
オーロラ
オーロラは、太陽からふき出す粒子(りゅうし)が、地球の大気とぶつかって発光する現象です。
普段は、北極や南極に近い国でしか観測されないものですが、今回はそこからかなりはなれた日本でも観測されました。
なぜそんなことが起きたのかは、ニュースなどで知っている人もいるかもしれませんが、「太陽フレア」という太陽表面で起こる爆発現象(ばくはつげんしょう)が関係します。
大きな太陽フレアが起こると、そこから大量の粒子が飛び出してきます。
地球へその大量の粒子がふりそそぐと、地球の磁場(磁界)がゆがみ、それにより粒子が大気へ入りこみ、発光します。
こうして発光する現象を「オーロラ」とよんでいます。
今回の太陽フレアは非常に大きく、そのため普通では見られない地域でも観測できたというわけです。
実は、こうしたオーロラ以外でも、太陽フレアによる影響(えいきょう)が起こる可能性があります。
それは人工衛星との通信がとぎれる、あるいはコントロールできなくなったり、ひどい場合だと停電(ていでん)を引き起こしたりすることもあると予想されています。
オーロラは美しいですが、こういった被害が出るようなことはできれば起きてほしくないものですね。
(五日市N)