気になるニュース664回「頂上」

【問】

4月28日~30日に、イタリアのトリノで,フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7カ国による国際会議が開かれました。この会議のことを何といいますか。

【答】

G7(サミット)

G7は「Group of Seven(グループ・オブ・セブン)」の略称です。この7か国はいずれも民主主義で、経済的にも豊かな大国であり、世界に与える影響も大きい国といえます。
ロシアをふくめG8と呼んでいた時期もありましたが、ロシアによるクリミア併合以降はG7にもどっています。
この会議は、1年に1度、7か国の持ち回りで行われ、温暖化や経済などの国際的な問題が話し合われます。

前回(2023年)のサミットは広島で行われましたので、みなさんも覚えていることでしょう。このとき、2030年までに太陽光発電を3倍、洋上風力発電を7倍にすることで各国は合意しています。
さらに今回の会議では一歩ふみこんで、温暖化をおさえるために、石炭による火力発電の廃止時期が明記されることが決まりました。
2030年代前半、または世界の平均気温の上昇を1.5℃におさえる各国の目標が達成できる期間内に、段階的に廃止することが決められたものです。

日本の発電は現在、3割が石炭火力発電で、G7の中でも異質な存在となっています。
世界的な温暖化対策が求められる中で、批判の声が高くなっていくことは避けられないでしょう。
さてどういう方向に進んでいくべきなのでしょうか。

(五日市教室A)