【問】

観光客が多数訪れることで、観光地の環境や、地域の住民の生活に多大な影響を与える社会問題を何といいますか。

【答】

オーバーツーリズム

春になって、少しずつ暖かくなってきました。なんとなくお出かけしたい気分になりませんか？　桜を見に行ったり、神社や名所などの観光地を訪れてみたりと、いろいろ計画するとうきうきした気分になりますね。
広島県廿日市市にある宮島では、今年の2月に島を訪れた人の数が31万5713人で、2月としては過去最高を記録したそうです。

観光地で商売を営む方にとって、お客さんが多いことは非常にありがたいのですが、あまりに多すぎると問題も発生します。交通渋滞、バス・タクシーの待ち時間が長くなる、大量のごみ、トイレが足らないなど観光客にとって不便というだけでなく、地域住民の生活にも影響があります。
こういった問題を「オーバーツーリズム」といい、京都など他の観光地でも起こっています。

円安や世界的なコロナウイルス流行の終息など、日本にはこれからも多くの外国人観光客が訪れるでしょう。
宮島では「宮島訪問税」を一人100円徴収して、オーバーツーリズム対策に役立てています。
それ以外にも、観光客が一地域に集中しないよう、日本各地の魅力ある名所を、国と地域が一体となってアピールしていく必要があると思います。

（己斐教室M）