気になるニュース648回 「文化庁の移転」

【問】

昨年、文部科学省に属する文化庁が、移転しました。東京からどこの市に移転したのでしょうか。

【答】

京都市

文化庁は、日本の文化を世界に発信し、後世に伝えていく仕事を行っています。たとえば、お城などの文化財、能や歌舞伎といった伝統的な日本文化を保護する活動を行います。昨年の3月、文化財が数多く残る京都市内に移転しました。
国の省庁が地方に移転するのは、明治以降初めてのことだそうです。

なぜ、東京にあった文化庁が、京都に移動したのでしょうか?
ひとつには、少子高齢化・過疎化がすすんでいる地方を活性化するため、東京に集中している機能を分散させることがねらいです。また、大きな地震など災害が首都圏で起こった場合、首都としての機能が止まってしまうことも問題視されてきています。しかし、機能を分散させることによって利便性が落ち、連携が取りにくくなるのではないかといった反対意見も多くあります。

地方経済を安定させる動きのことを「地方創生」と言います。現在6年生のみなさんは、小6上のテキストでふれているので、ぜひ確認してみてください。

(己斐教室N)