はい、まずは恒例(こうれい)の質問からいくよ?
次のA・Bの例文のうち、正しい言葉の使い方をしているのはどちら?
A それは的を得た表現だね。
B 彼の意見は的を射たものだった。
6年生にとっては簡単すぎたかな。
もちろん、正解はB。
「的を射る」が正しい。
しっくりこない人は、「的」を思い浮かべてごらん?
ほら、アーチェリーや弓道の弓矢で狙(ねら)うあれだよ?
的は「射る」ものであって、「得る」ものじゃないよね。
「中年の星」山本選手が、弓も矢も放り出して的を奪(うば)いに駆(か)け出したら、みんなおどろくでしょ?
そう、矢を射て貫くからこそ、アーチェリーという競技になるんだ。
では、なんで「的を得る」なんて、誤った表現がこんなに広まったんだろうね。
それは、同様の意味を表す「正鵠(せいこく)を得る」という言葉があるせいじゃないかな。
正鵠は、的に描いた鳥(トビと白鳥)のことでね、まあ、的の中心って思えばいい。
そこを正しく射抜くことを、「正鵠を得る」と表現した。
実を言うと、だったら「的を得る」だっていいじゃん、って気持ちにならないでもないのだけど、現在の日本語表現としては、「的を射る」「正鵠を得る」が正しい使い方です。
そうそう、弓矢で思い出した。
ちょっと難しいんだけど、いつか読んで欲しい作品があるんだ。
中島敦(なかじまあつし)の『名人伝』という作品。
(青空文庫で読めます→ここをクリック)
もちろん知らないよね?(笑)
とても短いものだけど、得られるものはたくさんあると思う。
まあ、中学生になったら、挑戦してみてください。
(己斐教室S)
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(編集部)
S先生による誤用表現をあつかった一連の記事を、「コトバの世界」シリーズとして、「スタディ~Web講義」カテゴリに移動しました。
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下記の予定で、第2回新年度説明会を開催します。
各教室長によるアイルの理念や学習システム、カリキュラムなどのご説明と、質疑応答を予定しております。
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●日時
12月11日(火)13:00~14:00
●場所
アイル各教室(横川駅前・五日市・皆実・己斐・西条)
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●内容
・「小さな成功体験の積み重ね」を基本にした学習システムについて
・カリキュラムや通塾に関する説明と教材展示
※説明会に関しましては、特にご予約の必要はございません。
また、入会テストは随時実施しておりますが、予約制となっておりますので、こちらの送信フォーム、またはフリーダイヤル0120-535-576よりお申し込みください。
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