気になるニュース 644回「世界遺産の登録から30年」

【問】

今年からちょうど30年前の1993年に、日本で初めて世界文化遺産が2件登録されました。
その2つを答えなさい。

【答】

法隆寺・姫路城

奈良県にある法隆寺と兵庫県にある姫路城が日本初の世界文化遺産に登録されてから、今年の12月11日で30年となります。
この世界遺産は、いまではユネスコ(国連教育科学文化機関)の最も重要な仕事の一つとなっており、国内でも次の推薦(すいせん)を目指すところが多くあります。
広島市に近いところでしたら、岩国の錦帯橋もその一つです。

ところで、かつての世界遺産は石造建築物ばかりが登録されて、修理が繰り返される木造建築物は対象とされていなかったようです。
しかし、法隆寺や姫路城の登録以降、遺産の価値は固有の文化を考慮(こうりょ)すべきであるとして、木や土の建造物が多いアジアやアフリカ諸国の登録にも道が開けました。

広島県には、平安時代の建築様式を保っている厳島神社、負の遺産として登録された原爆ドーム、という2つの世界文化遺産があります。
改めてその価値をもっと深く学びたいと思います。

(皆実教室T)