電車の駅のそばに昔から大きな柿の木がある。
今年も枝にたわわに実がなってました。
子どものとき、折れやすいから木登りせんほうがええよと言われてました。
でも登ってましたけどね(笑)。
カキは日本をふくめアジアで生産の多い果物です。
日本が第3位。
モモやウメなどと同様に弥生時代以降に日本に伝わってきたと考えられている、まあいってみれば日本に古くからある果物ですね。
柿といわれると晩秋のイメージで頭の中に鐘が鳴る(笑)。
古来いろいろな形で利用されてきた植物です。
保存食としての干し柿に始まり、柿の葉茶、家具材、柿渋など。ようかんの材料にもなってるか。
こないだDIYで柿渋をみて、衝動的にほしくなりました。何に使うっていうわけじゃないんですけど。古くからの伝統的な塗料がある、というだけでうれしかったりして。
わたしたちのご先祖さまが発見し、継承してきたさまざまな技術はどうなっていくんでしょう。
作物の育てかたに始まって、植物の食毒の見分け方、染料や道具の材料、作り方、そういった生きるうえでの実際的な知識がどんどん遠のいていく気がしてなりません。
「生きている」という実感が持てることって何でしょうね。
(五日市教室A)