【問】
東京の日本橋から豊洲まで、新たな通勤や移動の方法として今月25日からスタートした交通手段は何ですか。
【答】
船
人口の多い都市では、出勤・退社の時間帯のラッシュが問題になっています。テレワークの導入などで若干緩和されたかもしれませんが、朝夕の人ごみはやはり大変です。
東京都では、舟を身近な観光・交通手段として使い、水辺のにぎわいを生み出す取り組みを2016年度から始めています。
2022年10月17日からは、目黒川と隅田川の水運を利用した、船を使っての通勤の実証実験をしました。通勤などへの舟運の活用の可能性を検討するためのものです。
船であれば川や海の上を通行するわけですから、信号機もなければ渋滞も起こりにくいでしょう。
スピードは出ないでしょうが、出発地と目的地が利用しやすい立地にあれば、うまく活用することができそうです。
そもそも、道路が発達していない近代以前は、物の主な運搬は衰運が担っていました。川や海、湖、掘などは、道路代わりに使われていた歴史があるのです。
エンジンがありませんから、満潮や干潮、風、季節などを考え利用して運行していたようです。
ただし、今回開始された水運は火・水・木の夕方のみ。来春には、鉄道や道路が直結していないルートが開始予定です。
広島では、宮島への往復や市内観光に使われていますので、違和感はあまりないかもしれませんね。
(五日市教室A)