暑がりの私にとって、首を長くして待っていた秋が
やっとやってきました。
「読書の秋」といいますが、このあいだ乱読しながら
ふと気になる記事を見つけました。
その記事というのは、瀬戸内海がきれいになってきて
久しいが、この間に魚が減ってきたという話です。
あれ…と首をかしげた人もいるかもしれません。
つまり、「海がきれいになる」=「プランクトンが減る」
だから、魚が減ってきたのだという論調です。
漁師さんの話や長年瀬戸内海で釣りをしてきた人の
談話を上げているのだから、減っているように感じ
ているのは間違いなさそうです。
魚釣りが好きな私としても、何となく子どものころと
比べて魚が減ってきているのは感じていたことではあ
りますが、単に魚釣り人口が増えたりしたせいだろう
と思っていました。
理科を教えたりしているのに、その原因について深く
考えていなかったのは、不覚です。
しかし、理科を教えている手前この論調には素直に
同意できない部分もあります。
自然界では1つの原因だけで変化はしないものです。
複雑にからみあっている自然界では、様々な要因が
重なり合って、1つの変化が見られることが少なくな
いのです。
そこで、ほかの原因を思い浮かべてみました。
すると、ここ最近、岸から釣れる魚種に変化がでてい
るのもあることを思い出しました。
雑誌などにもよく登場するブロガーの方が瀬戸内海で
イシガキダイの子を捕まえたとか、自分が釣っている
ときにも、温暖な水を好む魚種がたくさん釣れるよう
になっていたり……。
そこまで考えた時、ふと大学時代に読んだ記事を思い
出しました。それは、水温が上がると、海水面に温か
い水がとどまりやすくなり、底層からの養分供給が止
まり、プランクトンが増えにくくなるという話です。
これも1つあるのではないかな……と思いました。
自然界の出来事なので、原因が1つとは考えにくいし、
色々な意見があっても当然と思います。
ただ、今回この記事を読んだことで、色々と考える
きっかけになったのは、個人的にはとても良い経験と
なりました。
一方向だけでなく多方向からモノを見る事というのは
大切なことですね。普段目にしているもの、慣れ親し
んでいるものこそ、別の視点から見てみると、より興味
深いことが見つかるかもしれません。
(西条教室 N )
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