【問】
調査の結果、日本のある島の近海に国内最大級の油田や天然ガス田がある可能性が高いことがわかり、来春にも試掘が始まります。
この島の名前は何ですか。
【答】
佐渡島
新潟県や秋田県には小規模ながら油田があることは知っていましたか。
少し前になりますが、経済産業省が佐渡島の南西沖で来年4月から石油と天然ガスの掘削(くっさく)調査をすると発表しました。
地層の構造を立体的につかむことができる資源探査船「資源」による調査で、佐渡島沖の地層が石油や天然ガスのたまりやすい、おわんのような構造の地層であることがわかりました。
面積もかなり広いらしく、もし埋蔵(まいぞう)が確認されれば、国内最大級の油田となる可能性もあるそうです。
同じく6月末には、南鳥島の周辺の海底に大量のレアアースがあることが発見されました。
ハイブリッドカーや液晶テレビなどに使われるレアアース、推定埋蔵量は約680万トンもあり、日本の年間使用量の220年分もの量だそうです。
レアアースの生産量は97%を中国が占め、日本も多くを輸入していましたが、輸入先を一国に頼るのは供給がストップする可能性があるとして、他の国からの輸入増に舵をきっていました。
インドやベトナム、カザフスタン、オーストラリアからも輸入し、中国に対する依存度は下がってきているようです。
自国からもとれるとなると、もっと状況はよくなるでしょう。
ただ、海底約6000メートルから採掘しなければならないということで、まだ技術的な難しさもあるようです。
燃えるときの二酸化炭素排出量が石油や石炭の半分というメタンハイドレートが日本近海に世界有数の量で埋蔵されているという報告もあります。
もし海底のこれらの資源が採掘可能となれば、いずれ日本は資源国になるかもしれませんね。
(五日市教室A)