【問】
四国4県の知事などが国に対し以前より計画のあった四国新幹線導入の要望をあらためて出しました。四国へ渡るルートとして考えられている、岡山県と香川県を結ぶ橋の名前は何ですか。
【答】
瀬戸大橋
瀬戸大橋は岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称です。
1964年に東海道新幹線が開業して以来、山陽新幹線、東北新幹線など、日本の大動脈として新幹線の建設が計画され、実行に移されてきました。近いところでは、昨年9月に西九州新幹線(長崎-武雄温泉間)が運行を始めました。北陸新幹線も金沢から敦賀まで延伸されます。こういった中、現在では四国が唯一新幹線のない地域となっています。
これまで徳島県は淡路島を経由するルートを主張していましたが、このたび、四国4県がまとまって岡山ルートでの実現を国に求めていく考えであることが発表されました。
瀬戸大橋は現在、瀬戸大橋線というJRの在来線が走っていますが、その横に新幹線用のスペースが橋の設計時からとってあります。そのほか、駅や駐車場などの新幹線関連の施設を作るためのスペースが想定されているルートのあちらこちらに空き地として確保してあることがグーグルマップの画像などからもわかります。
実現すれば、四国やその周辺のみならず広い地域にまたがる経済効果がありますが、建設費や維持費などの問題があります。人口が減少し始めている日本の中でも、四国は人口の少ない地域です。採算がとれるのかどうかは微妙な数字です。また、昨年開業した西九州新幹線の経営状況を見ても、あまりよいものではありません。地方がおとろえていくのは何とかして防ぎたいですが、魔法のような方法はない…といったところでしょうか。
(五日市教室A)