いきものばんざい(146)

コショウ【スパイスほしさに船を出す ~コショウ~】(コショウ目コショウ科)
 インド原産。身近な香辛料(スパイス)のひとつですが、古代から中世のヨーロッパでは貴重品で、高値で取引されていた話がよく知られています。同じ重さの金や銀と交換されたというような話もあるようです。そう思うとラーメンにぱっぱっと気軽にかけるのが何だかぜいたくな気がしてきますね。ポルトガルやスペインが船で遠征を出していたのも、コショウなどのスパイスを入手できるルートを手に入れるためでした。日本には中国から伝わっており、正倉院からも発見されています。沖縄では「ピパーチ」などと呼ばれるヒハツモドキが香辛料として栽培されています。レッドペッパーはトウガラシ(ナス科)なので、別物です。ゆずこしょうも、トウガラシ。