もうすぐ9月。暑い夏も終わろうとしています。
人一倍汗かきの私にとっては嬉しいことですが、受験生の皆さんにとっては
あまり嬉しくないことかもしれません。
さて、この夏もセミがうるさいぐらいに鳴いていましたが、セミが鳴くことや
見られる種類と気温が関係しているのはよく知られています。
今日は、そのセミの話を少ししてみたいと思います。
数年前から、この生息地域と気温の関係の話ででてきたセミは、クマゼミ。
あの真っ黒な大きいセミです。このクマゼミはもともと暖かい地方に住んでいたセミで、
年平均気温が14度を下回る地域には生息できないといわれています。
ですから、十数年前まで、クマゼミは関東地方北部など本州の北半分では見ることが
ほとんどできないセミでした。もちろん、この広島でもクマゼミよりもアブラゼミの
ほうが隆盛を誇っていました。
私の子供のころには、アブラゼミだらけで、セミ取りに行って、アブラゼミ以外の
セミが取れると嬉しかったことを覚えています。
ところが、ここ数年で北陸地方や東北地方南部などでも見られるようになって来ました。
というのも、年平均気温が、日本ではここ100年で約1℃上昇しているからだといわれて
います。
では、このまま暖かくなると東北地方まで広がっていくのでしょうか?
それに関しては、まだまだ時間がかかるようです。というのも、気温は確かに適する
温度になりつつあるのですが、クマゼミが好む樹木が、東北地方などにはあまり生えて
いないらしいのです。樹木は成長速度が遅いので、広がる速さは動物のそれと比べても
とてもゆっくりです。ですからクマゼミが本来住むことができる気温になっても広がる
ことはできないのです。
もちろん自然のことですから、他にも様々な原因があるかと思います。
セミが夜に鳴く原因も温度が高く、人工的な明かりの明るさがあるからだといわれて
いますが、他にも湿度や、日暮れから数時間の間の気温など原因とされていることも
すくなくありません。
しかし、人間の活動で、熱や光が余分に出され、それにより自然のバランスが少しずつ
変化してきていることには違いないと思います。
共存というのは大変難しいことですが、ちょっとした資源のむだづかいなどを気をつける
ことで、今の自然を少しでも長く守っていくことができるかもしれません。
(西条教室N)
××××
アイルでは新規入会生を募集しています。
詳しくはホームページをご覧になるか、フリーダイヤル(0120-535-576)までお問い合わせください。