畑のありんこ(253)

2012082409070000.jpg前回からの続きで、地産のお酒の話です。
沖縄本島のすぐそばに伊江島という島があります。
美ら海水族館から見える島で、たいらな島からぽこんと飛び出た城山という山が特徴的です。
イエタッチューと呼ばれて親しまれています。
この島でラムが作られ、今年でまだ2年め。


生まれたての地酒なのです。
名前は「イエラム サンタマリア」。
この伊江島、テッポウユリで有名な島で、リリーアイランドとも呼ばれている島なのです。
琉球ユリはヨーロッパにわたり、それまでの白ユリに代わって復活祭や絵画のモチーフとして使われるようになっていったのだそうです。へえ。
うちの庭にも白いタカサゴユリがだんだん増えよるが、これを花瓶に活けて花を楽しみながら飲んでみることにしよう、と飲んでみたらコルコルとはだいぶ味も違う。
黒糖や泡盛が島によってだいぶ味が違うように、気候や土といったものがそこの暮らしをかたちづくっていくものなのでしょう。それは食品だけでなく、服や家、考え方まで。
わたしたちの体も日々食べるものでできているのです。
もう少し気にしたほうがいいのかもしれません。
ちなみに、伊江島には「イエソーダ」もあり、告白飲料(笑)として知られています。
いや、知られてないか。
もし沖縄にいらっしゃる方は、ぜひ隠れた名産品としてお土産にどうぞ。
(五日市教室A)