【問】
2023年5月上旬に衆議院で、6月には参議院で改正案が可決された「出入国管理及び難民認定法」ですが、この法律の省略した呼び名は何ですか。
【答】
入管法(にゅうかんほう)
外国人を日本の社会へ受け入れ、彼らと日本人がお互いを大事にして安心・安全に暮らせる社会の実現を目指すことも大切ですが、誰でも日本への入国や在留(とどまること)を許可されるわけではありません。
例えば、テロリストや日本のルールを守れない人などの受け入れが難しい人は、入国や在留を認められません。
そのため日本では、入管法に基づいて、日本へ来た目的などを確認し、外国人の入国や在留を認めるかを判断しています。
この入管法について、今回(2023年)の改正で、「難民認定3回目以降の申請者は強制送還を可能にする」という内容が決まりました。
簡単に言えば、「保護すべき難民であるというちゃんとした理由がないなら、危険でも母国に帰すぞ」というものです。
そうなると、保護が必要な人たちの命を危険にさらしてしまう可能性が高くなります。
もともと日本は、他の国と比べて難民を認めることがとても厳しいと言われています。
ウクライナからの避難民のこともありますので、もっと受け入れる形を広げることが必要な時期かもしれません。
(横川駅前教室S)