【問】

4月下旬に国内の内戦が続くアフリカの国から、その国にいる日本人を含む外国人を退避(たいひ)させる事態が起きましたが、そのアフリカの国を答えなさい。

【答】

スーダン

スーダンは北東アフリカに位置し、面積は日本の5倍もあり、アフリカ大陸では3番目に広い国です。
東側が紅海に面していることや、南北を世界最長の川であるナイル川が流れていることから、地中海沿岸諸国・中東地域とアフリカとを結ぶ重要な地域となっています。

かつてここを植民地としていたイギリスは、民族や宗教の違いから、南北を分断する政策をとっていました。
それが原因となり、1956年にスーダンが独立したのちにも南部の分離・独立運動が50年も続き、その後南部は南スーダンとして独立した後もスーダンの国内は不安定な状況のままです。
今回の日本人を含む外国人の国外への退避は、その安定しない政府の軍同士の紛争が原因となっています。

ちなみに世界地図でスーダンの国の形をみると、北のエジプトとの国境が直線に引かれています。
これは植民地時代に、支配していたヨーロッパ諸国がこの地域を緯度や経度で分けたためです。
国の形から植民地の名残がうかがえます。

（皆実教室T）