気になるニュース612回 加速する少子化

【問】

日本で産まれる赤ちゃんの数は、年々減り続けています。1人の女性が一生で産む子どもの数の平均数を特殊○○率といいます。○○にあてはまる言葉を答えなさい。

【答】

出生

昨年の特殊出生率は1.27でした。2022年に生まれた赤ちゃんの数は79万9728人で、80万人を下回りました。この出生率、一番多いのは第一次ベビーブームの時で、4.3でした。国の予想より8年ほど早く80万人を下回ったことを受け、政府は「異次元の少子化対策」という言葉を掲げ、2024年から3年間にかけ子育て支援に集中的に取り組むと発表しました。子育て世帯の助けとなるように児童手当や給付金の見直しをするそうです。

なぜ出生率がどんどん低下しているのでしょうか。原因はさまざまですが、仕事と育児の両立をしにくいという社会的な問題が挙げられます。子どもが成人するまでに平均して養育費(教育費など)が1000万円以上かかることから、経済的に子どもを産むことが難しいという人もいます。また、昔と比べて晩婚化が進んだことや、子どもをもちたいと思う人が少なくなったという考え方の変化なども関係しています。

年金や医療費が増える一方で、出生率が低い状態が続くと、若い世代の負担が大きくなっていくのは確実です。少子化問題については、子育て世代に対する長期的な支援が望まれます。

(己斐教室N)