先日、何人かの講師のあいだで、「速読」が話題になりました。
「速読」ができたら楽だなあ…と思っている人もいるかもしれませんね。
一応、経験者の立場でいえば、新聞をざっと読んだり、何かの情報を取り出してまとめる、といったことには非常に有益です。
高校生の頃に訓練したのですが、やっていてよかったなあ、と思ったことも多々ありました。
一方で、中学入試の問題のように細部が問われるものには、さほどの優位性が見られません。
大意をつかむだけならともかく、精読が前提の出題形式には対応しきれないんですね。
まあ、私の速読のレベルでは、ということですが。
また、文学作品を楽しむにもちょっと向いてないかな、と思います。
個人的に一番読むのに時間がかかるのは、句集、歌集の類で、たとえば先日読み返した『小中英之歌集』なんかは、1首ごとに立ち止まるのでそれこそページが進まない。
でも、ページをめくるのをやめられずに、朝方まで読み込んでしまう。
こういうところも、文学作品の楽しみではないでしょうか。
だから、まあ、「速読」にそんなにこだわる必要なないよ、と思うわけです。
(己斐教室S)
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