【問】
1953年に日本で本格的に放送が開始されたものは、次のうちのどれでしょう。
① ラジオ放送 ② テレビ放送 ③ 衛星放送
【答】
② テレビ放送
1953年2月に日本で初めてNHKがテレビ放送を開始し、同じ年の8月に日本テレビが初の民間放送局として放送を開始しています。
当初は白黒テレビでしたが、当時の価格は9万円近くで、現在の価格にすると54万円くらいと、かなり高額だったこともあり、テレビ放送が始まっても、なかなか普及(ふきゅう)しませんでした。
テレビが普及するきっかけとなったのが1959年の当時の皇太子殿下のご成婚であり、決定づけたのが1964年の東京オリンピックであったといわれています。
この大きなイベントをテレビで見たいと思う人が増えたことで、1957年には普及率が7%だった白黒テレビが10年後には96%と、ほぼすべての家庭にいきわたるまでになりました。
歴史の授業の「昭和時代」では、1950年代のあこがれの製品をあらわした「三種の神器」という言葉ができていますが、その中に白黒テレビがふくまれています。
当時は家庭にテレビのあることが豊かさを象徴(しょうちょう)するものだったのですね。
(皆実教室T)