【問】
1923年に起きた大きな震災は何ですか。
【答】
関東大震災
1923年は大正時代の終わりあたりですので、少し大正時代を思い出してみましょう。
1914年から始まった第一次世界大戦の際に、日本はアジアに市場を拡大した結果、輸出が輸入を上回り、好景気になりました。
しかし、大戦が終了し、ヨーロッパの経済が回復してくると、日本は再び、輸入が輸出を上回ることになり、不景気となりました。
そんな中で起きたのが、関東大震災です。
1923年(大正12年)9月1日に関東地方でマグニチュード7.9の大地震が発生しました。
震源は神奈川県沖でしたが、静岡県や東北の方まで被害が及んだといわれています。
二次被害で津波も発生しましたが、地震の発生時刻がちょうどお昼時だったこともあり、昼食の準備に使っていた火が家屋に燃え移り、各地で火災が発生しました。
さらに、当時、新潟県付近に台風が迫っていた影響で南風が強く吹き、火災の被害が拡大しました。
日本では、関東大震災における火災の被害で防災に対する意識が変わりました。
現在、9月1日は「防災の日」となっています。
災害への備えを怠らないように、という思いが込められており、全国各地で防災訓練が行われる日でもあります。
皆さんが小学校で取り組んでいる避難(ひなん)訓練にはそういった経緯(いきさつ)があったのですね。
(皆実教室S)