気になるニュース587回「令和の復元」

【問】

2019年に焼失し、再建された沖縄県にある城の名前を答えなさい。

【答】

首里城

「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の一つとして登録されている首里城跡は沖縄県那覇市にあります。
2019年10月31日未明に原因不明の出火が起き、首里城の正殿をふくむ9つの施設が焼失しました。
当時、テレビ等で多く取り上げられたニュースですので、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
その首里城復興のスタートとなる起工式が、昨日の11月3日に行われました。
日本政府は2026年までに正殿を復元させる予定にしています。

ところで、皆さんは「世界遺産が焼失したらどうなるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
世界遺産は「後世に残すべき遺跡や自然」として登録されているので、登録時の基準を満たせなくなれば登録を抹消(まっしょう)されてしまいます。
例えば、建築様式を評価されて登録となった場合、燃えて建物がなくなってしまうと、もう評価できませんから、抹消されることになるのです。

再建された首里城は燃えてしまいましたが、世界遺産に登録されている首里城跡に影響はありませんでしたから、登録はそのままになっています。
ちなみに、これまでに世界遺産から登録を抹消されたものが、海外では3件もあるとのことです。
後世に残すべき、と認められたものなのですから、大切に守っていきたいですね。

(皆実教室S)