・だまって今日のわらじ履(は)く
これは山頭火の句だ。
男っぽくていいと思う。
非定型、自由律の短詩型文学(俳句や短歌)は基本的に受け付けない体質で、山頭火なども「どこがいいの~?」なんてうそぶいている私だけど、この句は無条件で好きだ。
俳句の授業の際に、子ども達に紹介してみてもいい。
いいのだけど、ひとつ懸念がある。
それは、
「わらじってなんですか?」
っていう質問が出ないかどうかということ(笑)
(そこからだと、句の良さにたどりつくまでに時間がかかりすぎてしまう)
いや、笑い事でなく、最近の子ども達は自分たちの生活にないものを本当に知らない。
とりわけ、やや古い生活に根ざしたものに弱いようだ。
それ自体は時代の変化ということでいたしかたないところなのかもしれないけれど、中学入試の問題作成者はこうした傾向にいたく不満があるのも確かである。
というのも、中学入試の国語に採られる文章のなかには、かなり古めの生活や習慣を扱ったものが少なくないからだ。
こういったものについては、やはり読書なんかで疑似体験を積むしかないんだろうなあ、と思う。
(己斐教室S)
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