【問】
電源を装着させ電気信号を流すことによって、ある程度昆虫の行動を制御することに成功しました。何という昆虫でこの実験が行われたでしょう?
【答】
マダガスカルゴキブリ
昭和生まれの私としては、「昆虫」「サイボーグ」と聞くと、「仮面ライダー」=「バッタ」となってしまうのですが、今回の実験で選ばれたのはゴキブリでした。このマダガスカルゴキブリは、寿命が5年と比較的長く、また飛ばないことから制御が容易と判断されたようです。体長も5~7センチほどあり、電源装置を搭載するスペースも十分確保できたとのことでした。
これまでは、昆虫の運動能力を確保しつつ、十分な電源を積むのが難しかったのですが、超薄型の太陽電池を採用し、昆虫の可動部分を避けるように装着することで成功しました。実験では、無線通信で電波を送ることにより、任意の方向に昆虫を移動させることができたそうです。今後、バッテリーの省エネ化や、詳細な指令を出すことができるようになれば、カメラを装着して被災地や事故現場での捜索活動にも生かせると言われています。
6年生の皆さんは、国語の問題でゴキブリについての文章を扱った物があったのをおぼえているでしょうか? 日常生活においては、見ては悲鳴をあげられるゴキブリですが、こういった研究においては非常に活躍する場面が多い昆虫なのです。
(五日市教室T)