気になるニュース577回「つくる責任 つかう責任」

【問】

人や社会、環境に配慮した消費行動をとることが求められる世の中になりました。社会的課題の解決を考え、みずから商品を選択したり、その課題に取り組む事業者を応援するかたちで行ったりする消費行動のことを何消費といいますか。

【答】

エシカル消費

どの品物を買うか選ぶときには、ものの値段や品質、デザインや安全性など、さまざまなことが選ぶポイントになりますね。
そこに、その商品がどのようにして作られたか、それを選んで消費することが環境にどんな影響を与えるか、といった視点を加えた選び方が必要になってきました。
これは、2015年に国連で採択された、持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に主に関連する取り組みでもあります。
持続可能な生産や消費のありかたにつながっていくからです。

マイバッグを持参することや必要な量だけ購入すること(食品ロスの削減になります)、リサイクル素材を使ったものや省エネ製品などを積極的に選びことなどもエシカル消費です。
また、地産地消も、環境の保護につながります。
被災地の品物を選んで購入する(被災地支援)ことや、福祉施設で作られた製品を購入することもそうです。
フェアトレード(開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入すること)や、寄付付きの商品を購入することもその一つです。

こう考えてみると、それほど難しいことではないことがわかると思います。
無理せず、暮らしの中でできるところから取り入れてみればいいですね。
意識すること、ちょっと立ち止まって考えることが第一歩です。

(五日市教室A)