気になるニュース570回「見えない水」

【問】

食料を輸入する国において、その食料を作るときに必要な水の量を、「〇〇〇〇〇ウォーター」といいます。「〇〇〇〇〇」にあてはまるカタカナを答えなさい。

【答】

バーチャル

「バーチャル」は英語で「仮想的」という意味の言葉です。たとえば、トウモロコシを一キロ生産する場合、約1800リットルの水が必要であるといわれています。この水が「バーチャルウォーター」です。このことから、食料を輸入するということは、水資源が豊かなはずの日本が、外国の水を大量に輸入していると考えることができます。

現在、日本の食料自給率は40%程度で、食料の半分以上は輸入に頼っています。農業や畜産には必ず大量の水が必要になります。バーチャルウォーターの観点からみると、外国での水不足や水質汚濁は、決して他人ごとではないのです。

今年は観測史上最短の梅雨明けとなり、夏場の水不足や農業への影響が懸念されています。私たちの生活に欠かせない水を守っていくために、どのようなことが必要なのかを考えてみましょう。

(己斐教室N)