気になるニュース569回「安全保障理事会」

【問】

国際連合には、世界の平和と安全を守る組織として安全保障理事会というものがあり、その中で常にメンバーとして参加する国を常任理事国といいます。
その常任理事国をすべて答えなさい。

【答】

アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国(順不同)

先日、国際連合の安全保障理事会について、2023年1月から2年間の非常任理事国を決める選挙が行われ、日本は12回目の当選を果たしました。
この安全保障理事会は、常任理事国と呼ばれる5ヵ国と、非常任理事国と呼ばれる10ヵ国のメンバーで成り立っています。
非常任理事国は2年おきにメンバーが入れ替わるのですが、常任理事国は入れ替わることがありません。

この15ヵ国が多数決を行い、国連の意思決定をしますが、常任理事国である5ヵ国には「拒否権」という特権があります。
例えば、ある意見に14ヵ国が賛成しても、拒否権を持っている1ヵ国が拒否権を発動すると、反対として決定されてしまうのです。
実際、今年の2月に、ロシアのウクライナ侵攻に関して、ロシア軍の即時撤退を求める決議案が出た際、ロシアが拒否権を使ったというニュースを見た人もいるでしょう。

また、北朝鮮の核・ミサイル開発などに対する決議案を中国とロシアに拒否権を使って否決され、安全保障理事会が機能していない、と批判されています。
そんな中で、非常任理事国として最多の経験がある日本が、どのような役割を果たしていけるかが注目されています。

(皆実教室S)