【問】
本来、大人が担うような家事や家族の世話、介護などをおこなう子どものことを、何といいますか
【答】
ヤングケアラー
ヤングケアラーとは、イギリスで20年ほど前から研究され始めた、比かく的新しい問題です。
日本でもこのヤングケアラーについて、支援推進に向けて動きが出てきています。
ところで、このヤングケアラーは何が問題でしょうか。
家族のためにやりたいことをがまんして、家族のお世話をすると聞くと、とても良いことをしているように聞こえるかもしれません。
ところが、ある研究の中において、調査の結果、生活に支障がないと答えている子どもは3割に満たないことがわかりました。
ということは、7割以上の子どもが「自分のやりたいことややるべきことができていない」と感じているのです。
これは言いかえれば、自由がうばわれていることになります。
つまり、「自由権の侵害」ですね。
では、なぜここまで語られることが少なかったのでしょうか。
それは、子ども自身が家庭の問題で仕方ないととらえていたり、そもそもヤングケアラーであるとの認識がなかったりといったことが原因と考えられています。
ヤングケアラーへの支援が考えられていることは、大切なことであり、速やかな対応が望まれますが、まだまだ実現への問題点は少なくなさそうです。
(西条教室N)