畑のありんこ(729)

いちごイチゴが熟れてきて、庭にいい色のアクセントができています。
以前はプランタや地面で結構な数を栽培していましたが、今はそのころの子株が庭の隅のほうで、毎年位置を変えながらこんなふうに野良生えしている状態です(笑)。

日本のイチゴはほぼオランダイチゴのことです。
鎖国の時代、江戸幕府に交易を許されていたヨーロッパの国はオランダのみでしたから、オランダを通じてさまざまなものや言葉が日本に入ってきています。

アスパラガスやキャベツ、パセリ、セロリ、クレソンなども、「オランダ何々」という名前で呼ばれていたようですから、彼らがもたらしたのでしょう。
異国の地で、故郷の味をなつかしんだのでしょうか。

「あ、これおふくろの味と同じだ!」という味噌汁が、インスタント味噌汁だったという笑えない話もありますが、小さい頃に親しんだ味は大人になってからもその人の食生活に大きく関わる気がします。
子どものうちに、いろんな味に親しんでほしいものですね。
その方がいろんな味をおいしいと感じるようになり、いわば味の守備範囲が広くなるのだそうです。

(五日市教室A)