いきものばんざい(110)

アメフラシ【海兎 ~アメフラシ~】軟体動物門腹足綱
優雅な名前ですが、海中でまるで雨雲がたちこめるかのように広がる紫色の液を出すことからの命名だという説があります。ウミウシに近い仲間で、見た目も割と似ています。夏に潮だまりで産卵しますが、その卵の名は「海そうめん」。岩かげに黄色い焼きそばっぽい感じのものがついていれば多分それです。どちらも多少グロテスクといえばグロテスクなのに本体も卵も何と抒情的な名前で呼ばれているのでしょう(笑)。アメフラシの頭部には二本の突起があるため、海兎という名もあります。ウミウサギという純白の貝もありますが、これとは別。これまた風雅な名ですね。