それでもIwill be…(131)

数字の歴史(1)
今回から、私たちが日ごろ使っている数字の歴史について書いていこうと思います。
私たちは、「1,2,3,……」といった数字を小さい頃からごく自然に使っています。
でも、この数字には長い間にさまざまな工夫が施されてきて、今の形になったんだよ。
みんなはどんな数字を知っていますか?
たとえば、
1,2,3,……といった算用数字。
一,二,三……といった漢数字。
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ……といったローマ数字。
などは知ってるんじゃないかな。


大昔の羊飼いは、朝、羊を放すときに小石を1つずつ置いていき、夕方、羊を集めるときに小石を1つずつ取っていくといった方法で、全ての羊を集めていたそうです。
小石がやがて木の枝に変わったりしていく中で数字を記す方法が発明されてきたんだね。
古代のエジプトの数字やバビロニアの数字は、そんな「数を数える」というところから見るととてもわかりやすいんだ。
そして、2500年ほど前に生まれたのがローマ数字。
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ……
現代では時計の文字などに使われているよね。
考え方は上に書いた羊飼いの話と同じだ。
ただし、5をⅤ,10をⅩというふうに別の記号に置き換えているし、4は5の1つ前ということでⅣ、9は10の1つ前ということでⅨといった工夫をしている。
それはそうだよね。縦線ばかりが並んでいたのでは全部数えなきゃならない。
ちなみに50はL,100はC,500はD,1000はMって表す約束になっているので、1980をローマ数字で表すとMDCCCLXXXなんていう表し方になる。
何かとても巨大な数字のような気がしませんか?
じゃあ、次の数字は何て読む。
① DCXLV
 ② MDLXXXⅡ
読めたかな?(解答は一番下に)
このローマ数字、数を表すにはよいのですが、実は困ったことがでてきたんです。
それは次回の僕のブログで書きますね。(続く)
(解答:① 645 ② 1582)
(横川駅前教室S)
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