気になるニュース542回「日本の人口減少」

【問】

総務省は今週、昨年実施した調査にもとづいた日本の総人口の確定結果を発表しましたが、この調査を何と言いますか。

【答】

国勢調査

国勢調査とは、外国人を含む日本国内に住む全ての人を対象として、男女の別、出生の年月から仕事についている状態や仕事をしている場所または通学地、住居の種類やその建て方などを、詳しく調査するものです。
この調査は5年ごとに実施しますが、昨年の2020年10月に実施されたものの確定結果が今週発表され、それによると日本の人口は5年前に比べて94万人減っていたそうです。

この結果が大きく影響を与えるものとして、衆議院の小選挙区の見直しがあります。
社会の授業でも学んだ「1票の格差」が、2倍以上となった選挙区が全国で23もあったため、衆議院の小選挙区は人口比で定員を増減させることになります。
例えば、東京都では5つ小選挙区が増えるなど、全国で10増やし、一方で、10県から1つずつ小選挙区を減らすことになります。
広島県は1つ少なくなる県の候補となっています。

ちなみに、広島県は5年前から4万4千人減少し、280万人を割ってしまいましたが、東京都はこの5年間で53万人以上増えて、ついに1400万人を超えました。
広島県のおよそ4分の1の面積である東京都に、広島県の5倍の人口が集まっている事実は驚きですね。

(皆実教室T)