畑のありんこ(189)

20110509IMGP5952.JPG庭の草を抜いているとキランソウが咲いているのに気づいた。
我が家の雑草では初です。
別名、地獄の釜の蓋。
地べたを覆うように生えるからだとも、墓場に生えて先祖の霊を出てこないようにおさえているからだとも。
花自体はなかなか可憐なのですが、地獄への入り口がうちの庭にあるとなるとちょっと複雑(笑)。


ちびちゃんがよく雑草の花を摘んで小さな花束をつくります。
今ならホトケノザ、スミレ、マツバウンラン、ナズナなど。
嬉々として摘む姿を見ていると、いいなあ、と思ってしまいます。
彼女らには雑草だからとか、野生だからとか、園芸品種でないからとかいうような区別はないのですね。
等しく審美の目で世界を見ているのだと思います。
そう思って雑草の花をよく見ると、結構かわいい。十分観賞に耐えうると思います。
たくましさ、しぶとさがクローズアップされることの多い草たちですが、この可憐な花も彼らの一面。
ちょっと顔を近づけて眺める、そんな心のゆとりを失わずにいきたいものです。
負うた子に教えられ、の年令になってきました(笑)。
(五日市教室A)