今回は約数の話。
5年生は3月に倍数・約数の学習をしました。
約数とは「その整数を割り切る整数」のことだったね。
たとえば12の約数は{1.2.3.4.6.12}の6つだ。
約数を探すときはかけ合わせてその整数になる整数をペアで見つけていけばよい。
1×12=12
2×6=12
3×4=12
というふうにね。
そして、1とその数しか約数がない(つまり、約数が2個)の整数を素数っていうんだ。
この素数っていう数はここから学習を進めていく上でとても大切だから最低30までの素数は覚えておこうね。
小さい順に
2.3.5.7.11.13.17.19.23.29です。
ここまでは授業の中で扱った内容だけど、今日はちょっとだけ背伸びをしてみよう。
6の約数を考えてみて。
6の約数は{1.2.3.6}の4つだということはすぐにわかるね。
6以外の約数の和を考えると1+2+3=6になる。
その整数以外の約数の和がその整数になる整数を「完全数」っていうんだよ。
そしてこの完全数は小さい順に6.28.496.8128・・・と現在までに47個発見されているんだって。
今回、なぜこの「完全数」について書いてみようと思ったかというと、つい最近『博士の愛した公式』(小川洋子)という本を読んだことがきっかけなんだ。
事故のせいで80分しか記憶を保持できなくなった数学者の話で、映画にもなっている。
その中で、優勝請負人と呼ばれた江夏豊さん(元広島カープの抑えのエース)の背番号が28だったこと、そしてそれが完全数なんだというエピソードが書かれていて、とても興味深く読んだんだ。
数って不思議な性質を持っているし、それを知ることはとても楽しいよ。
これからも少しずつ紹介していくからね。
そういえばもうすぐプロ野球も開幕ですね。
カープファンの私としてはそろそろカープの優勝が見たいなと思う今日この頃です。
(横川駅前教室S)
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