【問】
最近、TPPへの参加申請を出した国はどこでしょうか。
【答】
中国
5年生の8ターム、貿易の単元でTPP11という言葉を学習しましたね。TPPとは正式名称を「環太平洋パートナーシップ協定」といい、もともとは12か国での協定でしたが、発効する前にアメリカが離脱したことで、現在はTPP11と呼称されます。加盟しているのは、日本・オーストラリア・ブルネイ・カナダ・チリ・マレーシア・メキシコ・ニュージーランド・ペルー・シンガポール・ベトナムの11か国です。
簡単に説明すると、貿易の際に発生する関税という税金を減らすなどし、国家間での物やサービスの流通をより円滑にするのがTPPです。TPPには日本の製品を今まで以上に輸出しやすくなるというメリットがある反面、海外からの農作物が今まで以上に安く大量に輸入されることになり、食料自給率がさらに低下するおそれがあるなど、デメリットも抱えています。
今回は中国がTPPへの参加を申請したことでニュースになりましたが、6月にはイギリスも参加を申請し、加入交渉が行われていますし、韓国も参加を申請するのではないか、という話もあります。いずれにしても、グローバル化が進む現代において、外国との関係は慎重に考えないといけない問題ですね。
(五日市教室T)