いきものばんざい(95)

シオカラトンボ【フラッター防止器官 ~シオカラトンボ~】トンボ目トンボ科
メジャーなトンボで、よく見かけます。オスは成熟すると青みがかった灰白色の粉におおわれるため、この名があります。シオカラトンボというよりシオトンボですね。メスはオスと色が違って黄色に近いのでムギワラトンボとよばれることもあります。さてトンボの中には羽の先に色がついているものがいますね。これを「縁紋」といいます。単なる模様ではなく、飛行中に生じる有害な不規則振動(フラッターといいます。航空機にも起きる現象です。)を消す働きがあります。フラッターは高速になればなるほど起こるものなので、トンボの高速飛行を支えている一つがこの小さな器官。ああ神は細部に宿りたもう。