【問】
2011年1月24日に、「第177○○国会」が召集されました。
この国会は、毎年1月に召集され、主に予算案について審議をする国会です。
「○○」にあてはまる語句を答えなさい。
【答】
通常
1月24日に、第177通常国会が召集されました。
国会で行われた首相の施政方針演説(これからどのような政治を行い、どのような国づくりをしていくかについての演説)において、菅直人首相は、
「国づくりの理念は、平成の開国です。開国の具体化は、貿易・投資の自由化、人材交流の円滑化で踏み出します。」
と、「平成の開国」を強く訴えました。
今国会で一番注目されるのは、2011年度の予算案と関連法案が、年度内に成立するかどうかという点です。
予算案に関しては、「ねじれ国会」の現状においても、衆議院の優越で成立させることができます。が、関連法案に関しては、そうはいきません。
参議院で否決された場合、衆議院に差し戻して成立させるためには、与党で衆議院の3分の2以上の議席が必要なのですが、その数がありません。
そして、「子ども手当関連法案」が成立しないと、「子ども手当」の支給も止まってしまうのです。
これは非常に問題です。
民主党政権にとって、「子ども手当」は数少ない成果の一つですから…
少子化を少しでも食い止めようという具体的な形になったものでもありますし。
しかし、実際のところ、何をするにもおもとになる金が必要です。
税収が少なく、これ以上国債の発行額を増やすことが難しいのが現状なのですが、
それでも今年度の政府の予算案は、92兆4千億円(!)です。
日本の2011年度の税収予測は40兆9000億円。
乱暴な言い方をすれば、年収400万円の家庭で、使うお金は920万円!
どうやって生活していくのでしょう?
菅首相は、
「国民生活の安心を高める。そのためには、国民の皆様に、ある程度の負担をお願いすることは避けられないと考えます。」
と訴え、社会保障と税の一体改革などで、野党側に消費税アップについての協議を持ちかけました。
しかし、現状の消費税には、「逆累進課税(収入の少ない人ほど、負担感が大きいこと)」という側面もあります。
いっぽう野党側は、小沢元民主党代表の「政治とカネ」の問題や、与謝野経済財政担当大臣の起用などに関して、政府との対決姿勢を強めています。
これらの動きを見て、「国民不在感」を感じる人もいるのではないでしょうか…。
国民の生活を優先した動きには見えず、勢力争いにしか見えない局面が多々あるように思えます。
解散に追い込むための追及や、あげ足取りでの審議中断、そして強引な採決など、もうたくさんです。
本当に国民のために、この危機的な財政状況を打破するために、与野党共に真摯に審議して欲しいと願います。
(皆実教室M)
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