気になるニュース518回「郵便制度150年」

【問】

今年からちょうど150年前の1871年に日本で郵便制度がはじまりましたが、中心となってこの制度を導入し「日本郵便の父」と呼ばれた人の名前を答えなさい。

【答】

前島 密

この名前は「まえじまひそか」と読みます。
1871年といえば明治4年で、新しい政府が国づくりをするなかで、さまざまな制度を導入していたころです。
たとえば、廃藩置県や地租改正など、歴史の授業で重要な言葉として学んだ出来事も、ちょうどこのころのことでしたね。

前島密が郵便の制度を作るきっかけとなったのは、民部省の改正掛(かいせいかかり)という部署に勤めるようになったことです。
そこは、今NHKの大河ドラマで主人公となっている渋沢栄一を中心に、旧来の制度を改革し近代国家を建設するための企画を立てるところでした。
ちなみに前島は、郵便制度以外にも鉄道の計画や地租を現金で納める制度などにも関わっています。

さて、150年の間に国の経営から民間へ変わるなど、郵便に関わる組織には様々な変化がありましたが、今でも郵便制度は私たちの生活に欠かせないものとして存在しています。

(皆実教室T)