【問】
7月の世界遺産委員会で登録される見こみとなった、北海道や北東北の遺跡群は何時代のものですか。
【答】
縄文時代
今回登録が予定されている遺跡は、縄文時代の始まりといわれる1万5千年前の遺跡から、3000年~2500年前の遺跡までふくまれ、その期間が1万年以上にわたっています。これほど時期が長い世界遺産もありません。
また、狩猟採集や漁を中心とした生活でありながら、定住生活をしていたということも世界的には珍しいこととされています。
北海道と青森県、岩手県、秋田県に点在する17の遺跡で構成されており、有名な三内丸山遺跡のほか、遮光器土偶で知られる亀ヶ岡石器時代遺跡、秋田県の大湯環状列石などがふくまれています。
1万年にもわたり争いがなかったとされる平和な社会と精神文化、気候の変動にも適応した自然と人間の共生の姿などが評価され、今回の登録へと結びつきましたが、なんだか今の世界が抱えている問題の裏返しになっているような気がしました。
しかし、全部見て回ろうとしたら、大変ですね。
(五日市教室A)